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April 08, 2006

ゴメンなさい

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている『スイス・スピリッツ - 山に魅せられた画家たち』に行ってきました。スイス・フリークの私にとっては心待ちにしていた日だったのですが・・・・以前の記事はこちら

行きの車の中では静かにしていたしゅんでしたが、会場に入ったとたんにワーワー声を出し始めて皆さんにご迷惑をかけてしまいました。このままでは静かに絵を鑑賞されている皆さんにさらに迷惑がかかると言うことで、作品を見ずにしゅんを抱えて出口の売店へ向かいました。幸い、売店にはしゅんが大好きな車輪の付いた木のおもちゃが売られていたので、ひとつ購入することにしました。
Woodentoywani

オクサンから「しゅんは見ているから作品を見てくれば」と勧められて、再び入り口まで引き返し、主な作品だけ見ることが出来ました。

今回は配慮に欠けた行為と猛省しています。やはり、2歳にもならない子どもを美術展覧会の会場に入れたのがいけませんでした。どうしても、ということならそれぞれが外で子どもをあやしている間に見るべきでした。鑑賞中だった皆さん、不快な思いをさせてしまいゴメンなさい。

◆◆スイス・スピリッツに出品された作品の感想◆◆

カスパー・ヴォルフ
 『グリンデルワルト峡谷のパノラマ:
    ヴェッターホルン、メッテンベルク、アイガー』

Swissspiritswolf

入り口を入って右手に曲がると目の前にドーンとこの作品が飛び込んできます。1774年頃の作品とのこと。表面はたくさんのヒビが入っていて時代の流れを感じましたが、グリンデルワルト峡谷を代表する3山のパノラマを見事に描いた作品を見ることが出来て大感激でした。チラシなどで見るよりも鮮明で、特に下の方に描かれている観光客などは細かく生き生きと描かれていました。いつか、グリンデルワルドを訪れることがあったら、この絵を描いた場所から実際の3山を俯瞰してみたいと思いました。帰り際、この絵葉書を購入したのは言うまでもありません。(上の写真はその絵葉書です)


ジョヴァンニ・セガンティーニ
 『アルプスの真昼』(展覧会チラシより)

Swissspiritsc1

今回、最も鑑賞したかった作品です。以前、スイスの切手になったこの作品を実際に日本で見られるとは思っていませんでした。やはり、この作品の素晴らしいところは心の琴線に触れる手法、そして色の調和です。眩い陽光の中、光り輝く白銀の峰々や緑のアルプ、そして、澄み渡った青空、スッと立っている女性の影や帽子のつばで暗くなった顔などがとてもよい調和を醸し出している感じがします。また、群青色の女性の服も絵に無言ながら力強いインパクトを与えています。明治、大正期に活躍した日本人画家・児島虎次郎という人はセガンティーニの絵を見て、「セガンティーニ以前にセガンティーニなく、セガンティーニ以降にセガンティーニなし。技術は論ずるまでもなく、自然を愛するという信念が他と異なっていた。哲学者としても、詩人としても、独特な点があったに違いない。 音楽の快い調べさえ聞こえそうだ。」と語ったそうですが、まさにその言葉をこの絵から感じ取ることが出来ました。って偉そうなことは言えませんが、額の中の絵を見ていると、実際のスイスの風景そのものを見ているような気がしてなりませんでした。そして、次のセガンティーニの作品は是非、サン・モリッツのセガンティーニ美術館に行って「三部作」を、と固く誓いました。ところで、岡山県倉敷市にある大原美術館には同名の作品がありますが、それはこの1年後に描いた作品だそうです。

フェルディナント・ホドラー
 『ホイシュトリッヒから見たニーセン山』(中央の絵~展覧会チラシ裏より)

Swissspiritsc2

有名なホドラーの作品。まわりに雲を浮かべてその中にピラミッド型のニーセン山を美しく描いています。とても牧歌的な印象を受けました。この作品で使った空の青さは『アルプスの真昼』にどこか通じるものがあるように思えるのですが・・・。気のせいでしょうね。

エルンスト・ルードヴィッヒ・キルヒナー
 『ヴィーセン近くの橋』(写真は~上のチラシ裏、ホドラーの絵の右隣)

この絵を見たときは大胆なタッチとハッキリした彩色がどこかムンクやマティスに似ているなぁと思いました。戦争を経験し精神的に打ちのめされ、作風がガラッと変わったそうなのですが、スイスの高級保養地ダヴォスに移住し(第一次大戦後、1917年以降亡くなるまで)、大自然の中で病んだ心が少しずつ癒されてきた結果なのでしょうか。この作品は1926年の作とのこと。しかし、その後、心の病が悪化、さらにナチスから「退廃芸術家」の烙印を押されたことも重なり、ショックで自殺してしまったのだそうです。

他の作品もゆっくり見たかったですが、時間がなかったので図録を買い求めました。

そうそう、会場で面白い作品に出会いました。こちらをクリックしてみてください。展覧会に出品されたモニカ・シュトゥーダー&クリストフ・ファン・デン・ベルクの『アルプス観光ホテル、203号室』と関連した架空のホテルのサイトです。

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Comments

スイスが好きなんですか!
我が家の父と母も一昨年、スイス旅行へ行き、今までの海外旅行の中で一番スイスが良かったって言ってます♪
自然がとても美しいそうですね。
私も一度は行ってみたいです。

確かに美術館ではしゅんちゃん興味を引くものがなかったんでしょうね。奥様優しいですね(*^_^*)

Posted by: 陽樹ママ | April 10, 2006 at 12:04 PM

TBありがとうございました。展覧会に行かれた様で良かったですね。上の写真など参考になります。子供さんも旨く会場などに馴染んでくれるようになると良いですね。
またスイス・フリークを自認されておられる事、その方でも宜しく。
私自身は公私共にあまりにスイスとの関係が強すぎて、可愛さあまっての辛口の批評が多いですが、頻繁に記事に出て来ているのでお時間のある時にでもチェックしてみてください。
先ずは取り急ぎ。

Posted by: pfaelzerwein | April 10, 2006 at 12:16 PM

>陽樹ママさん、おはようございます。
そうなんです。スイスへは過去7回ほど行きました。夏もよし、冬もよしの素敵なところです。ホームページも作っているので(ここ数年行っていないので、旅行記の更新してませんが)お時間があったときにでも覗きにきてください。
http://homepage2.nifty.com/grindel/
陽樹ママさんも息子さんが大きくなられたら家族旅行などいかがでしょう。

>pfaelzerweinさん、ようこそお越し下さいました。
以前、拙記事へTBさせていただいた後、すぐにご返事を差し上げなければいけなかったのですが、無礼をお許し下さい。
スイス・フリークとは大変おこがましい発言でした。まだ訪れたことのない場所もたくさんあるし、歴史、文化、芸術などについて知らないことも多いです。今後も貴ブログ等で様々な知識を得ていこうと思います。是非参考にさせて下さい。

Posted by: グリンデル★お返事★ | April 11, 2006 at 06:02 AM

サン・モリッツのセガンティーニ美術館、行きました。セガンティーニの絵は見ていると心が静かになります。

Posted by: くまのみ | April 11, 2006 at 08:08 AM

くまのみさん、すっかりご無沙汰しています。
そうですかぁ。美術館に行かれたことがあるのですね。
あの広い空間の中でただ三部作をじっくり眺めている、
そんな贅沢な時間がいつか来ることを夢見ています。

Posted by: グリンデル★お返事★ | April 11, 2006 at 09:34 PM

グリンデルさん、こんばんは!
スイススピリッツに出展されてる作品、素敵ですね。
ワニのオモチャも・・・!!
きっと来年、再来年くらいには家族揃って見て回れますよー。
4歳過ぎると逆に寂しくなるくらい赤ちゃんぽさがなくなっちゃいます。きっと泣いちゃったのも数年後にはいい思い出です♪
やさしい奥様、見習わなくちゃー。

Posted by: lovelymay | April 11, 2006 at 10:15 PM

lovelymayさん、おはようございます。
来年、再来年・・・・そうなってくれることを願ってます。
でも、今回は正直、ちょっとショックでした。
夏の旅行(海外)の夢が遠のいてしまいました。
長時間のフライト中に騒いでしまったりしたら・・・・。
2歳児の海外旅行はやはり無理かなぁ、と。

でも「見てくれば」と言ってくれたオクサンにはホント感謝です。

Posted by: グリンデル★お返事★ | April 12, 2006 at 06:31 AM

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Bunkamuraで「スイス・スピリッツ―山に魅せられた画家たち」展を観た。 http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/switzerland/index.html スイスの山をモチーフとして制作された作品を通して、18世紀初頭から現代に至るまでの約300年間に渡るスイス・アートの変遷を辿るという、実に興味深い内容だった。 面白かったのは、初め山岳調査対象だったアルプスの山�... [Read More]

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